食品のPOPに産地を書くとなぜ高く売れやすいのか?

食品のPOPに産地を書くとなぜ高く売れやすいのか?

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販売業に携わっていない方でも、物品を購入するのは当たり前ですね。

ところで、もっとも購入頻度が高い商品は何でしょうか。私は食品だと思います。人間だれしも食事をとらなければ生きていけませんし、どうせ買うなら、おいしくて安全なものを買いたいというのが本音です。

では、食品POPに、産地を書くと売れやすくなるのはご存じでしょうか。

もうあたりまえに浸透している技法ですので、たまに実践されていない店舗様を見ると、非常にもったいないなあと思います。

食品POP(特に、野菜、魚介類、肉類)に産地を書いたら売れやすくなるのは、原発事故の問題が影響しているのではないかと言われています。しかしながら、私自身、それ以前から、POPに産地を書くと売れやすくなるということを確認しています。その理由は2つあると考えています。

1つは、当然のことながら、「安心感」です。特に、東京、京阪神のような地方都市から人が集まった地域ほど顕著ですが、自分の出身地が産地である場合、非常に大きな安心感を持ちます。それが売れる理由につながります。

2つ目は、「共感」です。自分の出身地へ対しての共感。一度食べてみて美味しかったことへの「共感」。安心して美味しさと安全を手に入れられるということから、産地を大きく表記することは、売り上げ増につながる可能性が高いといえます。

ただし、お取り寄せに代表されるように、日本各地の食文化が全国へ広がって相互に浸透する時代になっているとはいえ、まだまだ、地域ごとに味の好みや、習慣上食べないという食品も少なくありません。

逆を言えば、その地域で受け入れられる食べ方をアドバイスする方法をPOPに記載する(簡単なメニューを書く)半調理品や惣菜コーナーで調理したものを販売してみるなどといった試みから、売上増を狙える策はまだまだあると思います。

そのため、産地を記載するだけでなく、その安心できる食材をどう料理に生かすか?などのレシピも加えてみれば、ますます売れる可能性が高くなるのではないかと思います。